築30年の住宅に、断熱と防音対策で、サイディングと内窓工事をした場合の効果とデータ

一般のユーザー様から、次のような問い合わせがありました。

築30年の住宅ですが、建物に断熱材が入っていません。
外部からの夜間騒音が増えたために、その対策も兼ねて、断熱も出来るように、外壁にサイディング工事を行い、また、居間と寝室の窓に、内窓を設置したい。
その場合、どの程度の防音効果、断熱効果が得られるのか、教えてほしい。

このような質問がありましたので、簡単に、一般的に良く、私どもで使われている、サイディングメーカーと、内窓メーカーのデーターを比較します。

住宅用の、外壁サイディングも、窯業系サイディング、金属系サイディング、軽量気泡コンクリート版(ALC系)と、様々有り、それらの断熱、防音性能比較を、それぞれのメーカーのカタログからの抜粋データを記載します。

まず始めに、建材別・外壁リフォーム工事による断熱・防音性能の向上比較。

*1 熱抵抗値は、熱の伝わりにくさを現わす。
熱抵抗値(㎡・K/W)と、熱貫流率(W/m・K)の関係
熱貫流率:U(W/㎡・K)=1/熱抵抗値:K(㎡・K/W)
熱抵抗値:R=厚さ:d(m)÷熱伝導率:λ(W/m・K)

*2 透過損失:どのくらい音を遮るかを表す量。
音のエネルギーEiが、材料に入射したとき、入射エネルギーEiに対する背面に透過して    いくエネルギーEtの比を透過率τという。     透過率τ=Et/Ei
この透過率τとの逆数をdB表示したものが透過損失。
透過損失TL=10log101/τ(dB)

*注意:一般的に、500Hz前後の中音域の音の減衰率が大きいので、カタログなどは、その音域での表示が多い。低音域や高音域での減衰率は小さいので、注意が必要です。