国産材か輸入材か?

産地の明確な顔の見える国産木材しか使用しません。

日本は、世界第2位の先進国ですが、森林資源も豊富で、スウェーデンやフィンランドと同じぐらいのトップレベルの森林率を誇る緑豊かな国なのです。森林資源の木材の総蓄積量も、約31億立方もあり、森林資源の年間成長量だけでも8~9千万立方もあり、日本の年間総木材使用量は、約1億立方なので、上手に使用することにより、他国に森林資源を破壊せずに、将来にわたり森林資源を持続していくことが出来るのです。

しかし、現状は、自国には、有り余る森林資源があるにもかかわらず、他国の森林資源を伐採し、輸送コストや、輸送エネルギーを掛け、木材には、環境や人体に影響のある燻蒸処理をして日本の気候風土の高温多湿で腐れ易い木材を、さらに、製造エネルギーを掛け、人体に影響のある接着剤で集成材にして、日本の住宅の構造材として使用されているのです。国産材の利用は、18%以下になり、活用する木材がたくさんありながら、育林し成木になっても収入にならないために、山の手入れが出来なくなり、山が荒れることに無し、土砂崩れや地山・治水機能の低下を防ぐために、今度は税金で補助し、山の荒廃を防止しているのです。それで世界から付けられているあだ名は、「世界のきくい虫」「環境テロリスト」です。何かおかしくありませんか。自国の有り余る資源をみんなで使ってあげることにより、解決することなのです。

集成材は、「強い」「強度数値が読める」「狂わない」と、いって宣伝していますが、果たしてそうでしょうか。「強い」とPRしていますが、「強いのではなく、強度にバラツキがない」ということなのです。今一番使われている、「ホワイトウッドの集成材」は、卒塔婆に使われる「トウヒ」という木材です。無垢材の時の構造強度は弱く、下地材としての評価の木材です。テストに例えると、50点以下の平均点は、それ以下で、いくら欠点部分を除去し他としてもそれ以上になることはないのです。彼らがPRとして使用する「強い」は、同じ木材の無垢材と比べて、「強度が安定している」ということで、強度のある樹種と比べてではないのです。

また、集成材の問題は、「貼ったモノは剥がれるのでは?」の心配があります。この問題に着いては、「是対、剥がれない」と云っていたのですが、ヨーロッパ(ドイツ)からや中国からの集成材に剥離事故が発生し、問題になってきています。私たちは、集成材を頭から否定するのではなく、スポーツドームや体育館を木造で造るのならいざ知らず、一般の消費者が命を担保にして造る「住宅建築」には、「国内で育った国産材の無垢材」を使うべきです。

産地直送方式で産地の人たちと連携しています。

宮城県産直住宅推進協会のメンバーとして、産地の顔の見える家づくりを実践しています。木材の複雑な流通を簡略化した、産地直送方式で流通マージンをカットし、建築主の声が山側に反映することが出来、また、カットされた流通経費をユーザーに還元することが出来、産地の生産者と都市の建築主が良い身近な存在として意識できる建築法です。都市側の人達も木材を使うことにより、家づくりに使った木材の山側に反映される実感が感じられるのです。