国産材・自然素材でつくる『国産材住宅納まりガイド集』紹介されています。

国産材の木材や建材を使って、設計や施工をするとなると、一般的な住宅に使用されている、MDF(中質繊維板)に印刷されたシートでワイピングされ たシート建材や、ベニヤや合板に木目を印刷したシートでワイピングしたような、ドア枠や、幅木、廻り縁、その他造作材の場合は、木材の性質や、反りねじ れ、収縮などを考慮したりして、施工をすることがないのですが、国産材の無垢材を使用するとなると、木材を見る目や判断が必要になってきます。

また、無垢材のため、湿度をコントロールする機能がありますが、湿度を吸ってくれたり、吐いてくれると言うことは、木材もふくれたり、やせたりもするのです。

特に、日本のように、夏は、高温多湿で、冬は、フェーン現象で、カラカラになる為、国産材の無垢材を使用すると言うことは、それらのことを考慮しておかなければなりません。

昔のように、大工さん達が、国産材のスギや桧の木材を構造材だけで無く、窓枠や、サッシ枠、ドア枠、幅木、回り縁と自分たちが作業場で加工して、取 り付けていた時代は過去の時代で、現在では、ハウスメーカーはもちろん、大半の工務店や建築業者は、先程記載した、MDF(中質繊維板)のシート建材と呼 ばれる既製品の部材を使用しているのです。

ユーザーの中には、木目風の印刷されたドア枠や、ドア、木製建具、クローゼットドア等を無垢材を使ったドアと思っているユーザーが多いのです。

建材メーカーのセット建材を使用しているので、設計者、建築業者、工務店、大工さん達にも、どの様に加工したら良いのか、どの様に納めたら良いのかが、わからないプロの人達が多くなってきているのです。

長い間、30年以上国産材の産地直送方式の家づくりの活動を通して、培ってきた「国産材住宅の納まり」を、「国産材住宅納まりガイド集」に、まとめ て、国産材を構造材はもちろん、羽柄材、造作材、下地材と、国産材使用率、80パーセント以上の「国産材住宅づくり」のために活用していただきたいと思っ ています。

国産材の需要拡大は、国産材を使ってみたいけど、無垢材は、反りねじれ、暴れなどがある為、後々のクレームを考えると怖くて使えないという業者、職 人さんも多いようですが、一般のユーザーの多くの人達は、石油化学建材や、合板建材、無垢風なイミティーション建材でなく、国産材の本物の木材や竿建材で 家を作りたいと思っているユーザの人達が多いのです。

隠れてしまう柱だけが、「国産材の杉の柱だった。」という様な、「国産材風」な、家づくりで無く、肌で触れたり、目で見える部分も国産材を使って、住む人達も健康で生活できる家でなければと思います。

そして、国産材を使うことで、都会の私達の住宅やマンションには、国産材の森が出来、CO2が蓄積固定化され、伐採した山に植林することで、山が豊になり、私達の日本の山が元気になるのです。

国産材を使うことで、山を元気にしたいと思っています。

この度、一般財団法人 経済調査会の、ご厚意で、国産材・自然素材でつくる『国産材住宅納まりガイド集』紹介していただいております。

紹介サイト http://www.kentiku-hiyou.com/news/120717.php