知識の泉

室内空気汚染と問題のある建材

過去の木造住宅に潜む環境ホルモン

環境ホルモンとは、動物の体内に入るとホルモンに似た働きを起こし、生殖などの内分泌機能を乱す化学物質で『内分泌かく乱物質』とも言われます。生殖機能を混乱させ、種の存続に悪影響を及ぼします。クロルデンと同様に、現在は使用禁止となっている為、安全ではありません。下記の表からも解る様に残留毒性が100年もあります。現在解体されている木造住宅の中には、防腐・防蟻処理剤としてクロルデンが使用されていたものが数多く存在していますが、現在は使用されていない為、ノーチェックです。それを国は、エコロジーの名の元に『リサイクル』と称して、木材の再使用、再利用を進めています。国はキレイ事を言いますが、汚染の拡大になる事を知ってか知らずかです。

アスベストの屋根材

アスベストの問題のように、国は1970年代からILO勧告で、危険な事は解っていたにも関わらず、国民の健康を放置してきました。住宅に多く使用されてきたカラーコロニアルの屋根材は、別名『着色石綿スレート板』と呼ばれていました。『スレート板』は、石綿を約15~35%含有していました。 屋根に使用されていたドライ製品は約20%の『アスベスト』が含有していました。このカラーベストコロニアルは、コストが安く、施工も簡単で、洋風住宅にマッチするため、日本中がカラーコロニアルのアスベストの屋根材になってしまったと言っても過言ではありません。屋根材が風化してきて飛散したりします。また、解体時には、ユーザーも解体業者もコストの事は心配しますが、アスベストの事にまでは注意を払わないのが現状です。ある解体業者の話によると、行政までもが、予算の都合上や周辺住民の反対運動の問題が発生するとやっかいなので、役所側が業者に頼んでアスベストがない事にして、解体しているという噂まであるのです。このような今までの国や行政の歴史から、私たちは、自分の身は自分で守らなければならないという事を自覚すべきかもしれません。

問題のある建材と含有している化学物質
問題のある建材名含有している問題の化学物質
合板・パーティクルボード・MDF
断熱材 (グラスウール)
ホルムアルデヒド(接着剤)
複合フローリングホルムアルデヒド(接着剤、有機リン系殺虫剤)
ビニールクロスホルムアルデヒド(接着剤)、可塑剤、モノ塩化ビニール、有機リン、重金属類
防蟻剤 (木部処理・土壌処理剤)
木材保存剤(現場施工用)
有機リン系、ピレスロイド系殺虫剤
油性ペイント
アルキド樹脂塗料
アクリル樹脂塗料
キシレン
油性ニストルエン、キシレ (n-デカン(56)、P-エチルトルエン(43)、1,2,4-トリメチルベンゼン(41)、エチルベンゼン(35)、o-キシレン(12)、その他
有機リン系殺虫剤、ポリスチレン樹脂、マラカイドグリーン、スチレンモノマー、ナフタリンを防虫剤として散布する場合有。
塩化ビニール系床材、CFシートポリ塩化ビニール、可塑剤(フタル酸ブチルベンゼンBBP等)
ドア(合板・MDF)ホルムアルデヒド(接着剤)、有機溶剤
押入、物入れ(合板)
天井、プリント合板
ホルムアルデヒド(接着剤)
屋根、外壁スレート板アスベスト(石綿)
システムキッチンホルムアルデヒド(接着剤)、有機溶剤
カーテン防炎剤、防虫剤(有機リン)
カーペット防炎剤、防虫剤(有機リン、ピレスロイド)
ワックス有機溶剤(n-デカン(33)、1,2,4トリメチルベンゼン(15)、n-ウン、デカン(13)、その他)
問題のある接着剤と含有している化学物質
問題のある接着剤含有している問題の化学物質
壁紙施工用澱粉系接着剤
木工用接着剤
クロロプレイン系溶剤系接着剤
ホルムアルデヒド、可塑剤、トルエン、キシレン
エポキシ樹脂系接着剤可塑剤、キシレン
エチレン酢酸ビニル樹脂系エマルジョン系接着剤可塑剤、トルエン、キシレン
ポリウレタン(溶剤)系接着剤トルエン
建材に含まれていると思われる環境ホルモン
環境ホルモン主な使用品目詳細
ポリ臭化ビフェニール難燃カーテン布を燃えにくくする難燃剤に含まれる。
生産量は年間30トンに及ぶ。
マラソン有機リン系殺虫剤の成分で防虫・防カビのために使用したものが多い。
ビスフェノールAサンルーフポリカーボネート樹脂の原料。
カーポートの雨よけなどにも使用。
フタル酸ジオクチル壁紙用クロスクロスを軟らかくするための可塑剤。
ビニールクロスにも使用。
フタル酸ブチルベンジル床壁用ビニールタイルタイルを軟らかくするための可塑剤。
フタル酸ジプチルラッカー接着剤クロスなどを貼る際に使用する。
殺虫効果もあり揮発性が強い。
フタル酸ジシクロヘキシルアクリルラッカー塗料外壁、内壁ともに大量に使用される。
揮発性が強く部屋中に充満。
フタル酸ジエチル合板接着剤酢酸ビニルの原料として床や壁に使用。
隙間埋めにも使われる。
ヘキサクロロシクロゲキサン木材保存剤家庭用殺虫剤としては1972年に使用禁止。
防虫処理で木材に使用。
ポリ塩化ビフェニール電気製品の絶縁体1972年に生産禁止。
毒性は100年以上消えないという。
ペンタクロロフェノール除草剤造園の際、大量に使用される。残留性が高い。
1990年に生産中止。
クロルデン床下防虫剤1986年に使用禁止。シロアリ、ダニ、カビ防止用。
毒性は100年残留。