ドア、家具、幅木、ドア枠等々、ほとんどが国産材にこだわったオーダーメイドの家づくり。

山村で育ち、林業の活性化を願い、まわりからは、「何で、そんなに国産材!、国産材!にこだわるの!」と言われていますが、それは、山村で生まれ、山村で、育ち、今、その山村が、歯が抜けたように、成っている現状をどうにかしたいともがいているのです。

山が、新緑で、覆われて、林業地も、手入れをされて、緑のダムとして機能し、下流のダムの砂防の役割や、都市の水源の役割をおぎなっているにもかかわらず、山への関心や、まして山を守っている林業家への関心も無いのが一般的のようです。

日本が、世界でもトップクラスの森林大国ですが、このような素晴らしい環境にあることを、一般的に知らない人が多いようです。

日本の木材の年間生長量は、約9000万立方で、木材の全使用量は、約9000万立方と言われています。

まさに、今までの蓄積量も有り、計画的に、使用することで、日本の森を活性化し、日本の林業家を元気づけることになっていくのです。

詳しいことは、また別にして、そんなことで、国産材に、こだわり続ける家づくりをしているのです。

住宅はもちろん、店舗、事務所、商業建築、家具製作、キッチン製作等々、全てに、ユーザーが拒否しない限り、国産材をふんだんに使い続けて、設計施工をしています。

そして、住まいづくりでは、柱や梁まで、大黒柱、太鼓梁、ナグリ加工した柱、梁、ドアや引戸、床材、壁材、作り付けの家具、玄関収納、コタツ、システムキッチン等ほとんどが、建築主であるユーザーと相談して製作した設計図からオーダーメイドのものです。

よく、打合せに行くと、「お宅の建築事務所は、どのメーカーのドアを使っているの?」と、聞かれます。

私どもは、いつもこう答えています。

「お客様、私どもは、全てが、国産材を使用した、オーダーメイドの本物の木を使用したドアや木製建具です。」と。

そして、「メーカー製品は、当初のイニシャルコストは安いのですが、日本の家づくりの文化、国土保全、水資源、リサイクル、リユース、廃棄処分等、まで考えるとコストは高くついているのです」と。

一例を挙げると、「水害で、床上浸水をして、水につかると、一般的に用使用されている、無垢の木材風ドアのシートでワイピングされたMDF木材のプレスドアは、一発で、ふくれてしまい、廃棄ゴミです。」

ついでに言いますと、ドア枠や、幅木、フローリングまで、シート建材は、粗大ゴミになってしまいます。

お客様から、よく言われることは、「依頼したときは、高いと思ったが、住んでみて、わかりました」とか、「友人の家に遊びに行ったりするが、自分の 家より、良い家や、温もりのある家に出会ったことがない。」と言われると、私自身、口元がほころび、「国産材にこだわり続けて良かった」と思います。

私どもの家づくりでは、ハウスメーカーのように、営業マンはおらず、また、モデルハウスもありません。

ハウスメーカーのように、膨大な営業経費を掛けるのなら、その営業経費を形になる住まいに掛けるという家づくり精神です。

また、営業マンが、工事契約のためのセールストークで良いことを良い、実際に、工事の時は、工事担当者が、それは、「営業が言ったことですから。」と、言うようなことはありません。

家づくりは、住む人に、住む家族のライフスタイルに合わせて家づくりをすると言うことで、家づくりを申し込まれたご家族には、例外なく、「住まいの設計調書・カルテ」を、記載してもらい、お客様と話し合いながら一緒に家づくりをしています。

住まいや建築物は、お客様との共同作品と思って取り組んでいます。

一部の建築家ですが、デザインの押し売りはしていません。

ハウスメーカーのように、契約後のコンセント1個の変更も出来ないのではなく、出来ることは、対応している思いやりの対応を心がけています。

特に、国産材や、自然素材にこだわった家づくりは、高いと言われ、裕福な人しか作れないと思っている人が多いようですが、良質な木材や、素材を使っても、コストを出来るだけ押える努力として、木材や建材を産地から、直送をしています。

出来るだけ、中間マージンを抑えることと、産地の製造者の顔が見え、購入費用が、直接、産地に還元し、林業地にも、潤ってほしいのです。

今の木材は、輸入材が大半で、日本の高温多湿で、シロアリに被害に弱いような木材がコストが安い、扱いやすいと言うことで、薬剤処理がされた木材が中心で、健康や、環境のことを考えたら、どうなのでしょうか。

自分も住みたくないような家を、お客様の家として、造ることは出来ません。

今は、「木の家」というと、健康で環境に貢献しているように思われていますが、それは、検疫上、臭化メチルや、TBZ等で、燻蒸処理や、防腐防蟻処 理をした、輸入木材を使っているハウスメーカーや、分譲住宅、コスト優先のローコスト住宅メーカーの家には当てはまらないのです。

国産材の産地と一緒に家づくりをすると言うことは、商社が介入しての木材の品揃えは、自分たちが大量に売りたいものを売るという木材の品揃えのた め、自分の求めるものが手に入りませんが、産直の場合は、産地の山とつながっているため、末口30㎝φの丸太や、やはり、30㎝角の大黒柱などを、産地に 話すと、造ってくれるのです。

林業地の見学会

もちろん、産地の製材工場、林業地の見学会も、毎年、秋に行っています。

杉、生産日本一の宮崎県と、宮崎県産直住宅推進協議会の会員として、勉強会や、宮崎県木材技術センターとの交流も行っています。

私たちは、顔の見える国産材を構造材はもちろん、根太、垂木、下地板などの羽柄材、ドア枠、幅木等の造作材、ドア、引戸、障子などの木製建具、フ ローリング、内装板壁などの建材、玄関収納、食器戸棚、リビング収納などの造り付け家具に至るまで、産地と直接つながり、国産材にこだわった、設計施工 で、家づくりはもとより、マンションリフォーム、店舗、事務所等の建築をしています。

私たちは、関東地方のいろいろなところ、いろいろな建物に、「国産材の都会の森を造っています。」

都会に、CO2が固定化され、伐採されたところに、植林しすることで、その木が生長と共にまた、CO2を固定化していきます。

是非、ホームページの施工例をのぞいてみてください。

 

株式会社スズキ建築設計事務所

鈴木 明